現在ストックホルムの大学院に留学中の1984年生まれ。専攻はメディア文化研究。自分は将来どんな価値を生む人間になるんだろう?と毎日自問自答中。方向性が定まるまでは、ブログのテーマはものすごくざっくりと「スウェーデン」「メディア」にしています。 @whimsical_bon
 


 

tumblrからbloggerへ移動しました。

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今後もよろしくお願いします。

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スウェーデン国営郵便局発、スマートにクリスマスカードを送れるiPhoneアプリ。

未だに雪が積もらないストックホルム。
今年はホワイトクリスマスにならないかも…。
と思うとちょっと残念です。

さて、前回に引き続き、スウェーデン国営郵便局のクリスマスカードキャンペーンを
ご紹介したいと思います。今回はウェブサイトではなく、iPhoneアプリ

このアプリでは、以下のような流れでとても手軽にクリスマスカードを送ることができます。


①写真を新たに撮影、もしくはアルバムの中から写真を選択する。

 


②選んだ写真に好きなフレームを付け加える。




③メッセージを入力する。(フォントや文字色は変更可能)




④送り先を入力する。



以上で完了!

国内・海外問わず、1枚約200円。
国内200円、というのはちょっと高いですが…
利便性を優先したいなら、気にならないのでしょうか。

こちらはアプリ紹介ビデオです: 




日本でも、年賀状で同じようなサービスできるよなぁ、
と思ってググっていたところ、やっぱりすでにありましたね。

ミクシィ年賀状

博報堂DYメディアパートナーズと組んで、2008年からやってたんですね。
聞いたことあったような…けど2007年頃からミクシィ全く使ってないんで、
その仕組みを全然知らず、調べてみました。

簡単に説明すると、本名や住所を知らないマイミクやコミュニティの仲間に対して、
年賀状を作成し、郵送することができるサービスです。
送り手が宛先を知っていれば自分で入力できるし、ハンドルネームしか知らない場合は、
受け取り手にmixiメッセージが送信され、本人に住所と本名を入力してもらう、という仕組み。
ちなみに100種類以上のテンプレートが用意されていて、その中には企業広告を入れると、
通常より安く郵送できるスポンサードテンプレートまであります。

企業広告を入れるあたりが、なんかミクシィらしいなぁ…と思ってしまいます。
私だったら絶対に入れたくないですけど。


そして今年の11月から、Facebookも電通と組んで郵便サービスPostmanを始めたそうです。
Postmanって…そのままじゃん!…と突っ込まずにはいられない。

これも、ミクシィ年賀状同様に、住所が分からない友人に対して年賀状を郵送できる
サービス。受け取り手には通知が届き、了承する場合、本人が届け先を入力する。
でも年賀状に限らず、一年中いつでも利用可能です。これは使ってみたいかも。

個人的に、デザインが好き!





あと、日本郵政主導でなんかやってたりしないのかなぁ、
と思ってホームページを覗いてみたところ、ありました
上に紹介したスウェーデン国営郵便局のアプリと全く同じようなものが。




高校時代の年末、クラスメイトや部活仲間の手書き住所を集めていた頃が懐かしい…。
その頃の年賀状は、未だにちゃんとファイルにしまって保存してあります。
けれども大学に入ったあたりから、届く枚数が年々減っていき…。
今では両手で数えられる程度しか届かなくなってしまいました。
もちろん、送る数も減っているということですが。


今回紹介したようなアプリやSNSを活用したカード作り、確かに便利ではあるのですが、
やっぱり手書きカードに勝ることはないのかな、と思ってしまいます。
そして、事前にfacebookとかで通知を受けて知らされるよりは、
郵便ポストを覗いた時のサプライズ感を大事にしたいなぁ、と。
けど手書きとなると、面倒だなぁ…と感じてしまうこともあるし…。
ジレンマは残ります。
まぁ、本名や住所を知らなくても年賀状が送れちゃうSNSのサービスは、
新鮮で面白い気はしますけどね。 


みなさんはこのようなサービスについて、どうお考えですか?

スウェーデンのクリスマスの伝統を、スウェーデン国営郵便局の最新キャンペーンから学んでみる。

スウェーデン国営郵便局(Swedish Post)がクリスマスシーズンに向けて、
心温まるキャンペーンを開始しました。

Christmas cards on wheelsという期間限定ウェブサイトでは、
線路上を走るカートに乗ったつもりで、スウェーデンのクリスマス風景を
好きなタイミングに好きなだけ撮影し、最後にお気に入りの写真を選んで、
家族や友人宛のクリスマスカードにすることが出来ます。
もちろん、デジタルカードではなく本物のポストカードを、
Swedish Postが届けてくれる、という仕組み。



スウェーデンで初めてクリスマスカードをデザインした人は、
画家のJenny Nyströmと言われていて、実はこのウェブサイト、
特にカメラが撮影しているクリスマスの風景は、
彼女の作品からインスピレーションを得た構成になっています。

また、場所の設定としては、Jennyが育った南スウェーデンの
Småland(スモーランド)という地域を選択。

彼女の作品はこのような感じです。↓
このポストカードは郵便局で無料で配られていました。




ところで、スウェーデンのサンタさん、とっても小柄なことに気付きましたか?

実は彼らはサンタではなく、トムテ、という北欧の森に住む妖精なんです。
仕事はスウェーデンの農場を守ること。そして好物は、おかゆ。
(一番右端のポストカードに描かれている食べ物は、おかゆです!)
Jennyがこのトムテというキャラクターをクリスマスカードに描くようになってから、
「トムテはスウェーデンのサンタさん」という一般的な認識が、
スウェーデン人の間で広まっていったそうです。
なのでJennyは「トムテの母」とも呼ばれているとか。

しかし、心が和む絵ですよねぇ。

そしてウェブサイトのデザイン、カメラが映し出す風景、背景に流れる音楽は、
ちゃんとJennyの精神を受け継いでいる気がします。 
スウェーデンの伝統とデジタル技術を上手くブレンドしているサイトではないでしょうか。


こちらは、メイキング映像です↓
制作担当者によると、カメラの撮影はスタジオからライブストリーミングしていて、
毎日12時間カメラを回し続けているそうです。
でも人間が演じているトムテは、さすがにずっとスタンバイしているわけないよな…。

 


次回は、このキャンペーンの一環であるiPhoneアプリをご紹介します。
これは、なかなかスゴイです。


ちなみにSwedish Postのキャンペーンをよく担当しているエージェンシーはÅkestam Holst。
数ヶ月前に、iPhoneアプリを使った面白いキャンペーンもこのブログでご紹介したので、
ご興味あればぜひ


Spotifyが音楽アプリ用プラットフォームへと進化。



このブログでも以前から取り上げているスウェーデン発の音楽ストリーミングサービスSpotifyが、
音楽アプリ用のプラットフォームへと進化したことが、昨日の記者会見で発表されました。 

サードパーティーは、Spotifyの膨大な音楽カタログやユーザーコミュニティを活用して
アプリを開発することができ、既にローンチパートナーとしてThe GuardianやBillboard、
Rolling Stoneなどの名が挙げられています。 

早速ベータ版を試してみましたが、AppleのApp Storeのような感じですね。
今のところ提供されているアプリは、全て無料。



いくつか試してみたのですが、その中でもSoundropのアプリがなかなか面白いです。

Facebookの友人が聴いているプレイリストを、自分も「一緒に」聴くことができる。
要は、単純にプレイリストをシェアするという話ではなく、再生箇所まで同じということです。
複数人数で共有でき、お互いメッセージを送ったり、自分の好きな曲を追加することも可能。
更に面白いのが、プレイリスト内の曲順を投票システムで変更できちゃうこと。
例えば4番目に再生予定の曲に沢山の人が投票すれば、順番が繰り上がるんです。

シェア&ソーシャルを更に追求した、音楽の新しい楽しみ方ですね。

 

その他にはこんなアプリがあります:

last.fm→自分の音楽テイストに合った曲がリコメンドされる
Songkick→自分普段聴いているアーティストのライブ情報が提供され、チケット購入も可能
Tunewiki→今聴いている曲の歌詞を表示してくれる
Moodagent→自分の今の気分(ムード)に合わせてプレイリストがリコメンドされる
the guardian→アルバムのレビューが読める
(App Store同様に、まずはアプリ申請をしてSpotifyの承認を受ける必要あり)

今後、どんなアプリが追加されるか楽しみですね。
そのうち有料版なども出てくるのでしょうか。


個人的には、Spotifyでバナー・音声広告を出しているような企業に加わって欲しいです。
プレミアムユーザーになれば広告が表示されない、という仕組みがある時点で、
彼らの広告ははっきり言って邪魔もの扱いされているということでしょう。
企業はSpotifyを単なるメディア枠として見るのではなく、ユーザーとの関係構築の場として
捉える方向に持っていければ、そこに対話が生まれ、お互いにとってメリットのある形で
繋がり合うことができるのではないでしょうか。
 
最後にこちらが、Spotify Appsの紹介ビデオ。



Spotifyのビデオって、どれも手書き調なところが好きです。
デジタルなサービスなのに、手書きのアナログ感がいい味出していて、そのギャップが素敵。
ちなみにこんなところ↓にも工夫が!

スウェーデンのクリスマスに欠かせないソフトドリンク、Julmustとは。



つい先日スウェーデン人の友人に、「そろそろJulmustのシーズンだねぇ」とつぶやいたら、
「そう!私、大好きなのよね!!」と勢い良く答えてくれました。

そんな彼女が大好きなJulmust [ユールムスト] とは、スウェーデンのクリスマスシーズンにしか
販売されない、特別な飲み物です。
日本には無いクリスマス文化ということで、今回簡単にご紹介したいと思います。

…というか、私も詳しいことは全然知らなかったので調べてみたところ
Julmustにはなんと100年以上の歴史があってビックリ。

もともと、ビールの代わりになるノンアルコール飲料としてスウェーデンで開発されたそうです。
そのため、色はダークブラウンで、ホップスと麦芽の味がします。
なのでどちらかというと、コーラよりはルートビアに近いかもしれません。
(ちなみに、イースターシーズン(復活祭)にはPåskmustという名で、中身はJulmustと全く
同じ物が販売されますが、スウェーデン人にとってより馴染みがあるのは、Julmustのようです)

ちょっとデータは古い(1999年)のですが、スウェーデン900万人の人口に対して、
12月に消費されるJulmustの量はなんと4500万リットルだそうです。
更には、この時期に限ってコーラの消費量が半減してしまうとのこと。

そこでコカ・コーラ社は対抗手段として自社でJulmustブランドを立ちあげ、
元祖Julmustに使われているシロップをそのまま購入して生産。
しかし売れ行きがあまり芳しくなかったのでしょうか。
2008年には完全に姿を消してしまったそうです。

どんなにマーケティングを頑張ったとしても、そこにはコカ・コーラ社に
乗り越えることのできない、文化と伝統の壁があったということでしょうか。
スウェーデン人としては、元祖Julmustを選択することで、
ローカルビジネスをサポートしているという実感がわくでしょうし、
なんといっても幼い頃から飲んでいれば愛着も深まるのかもしれません。

———————————-

今年、10年ぶりに作られたJulmustのテレビCMがこちらです。
パッケージデザインに合わせてノスタルジックに作った感じが素敵です。
担当エージェンシーはSwedish Postのキャンペーンも手がけているÅkestam Holst。



日本のIKEAで売っているかもしれません!
もしあれば、ぜひ試してみてください。

おじさんの存在がとにかく気になるトイレットペーパーブランドの広告キャンペーン。

ストックホルム市内にある街頭広告で、最近気になるものが一つありました。

画期的なデザインだとか、面白い加工がされているとか、そういうものでは全くなく、
単純に、この中央にいるおじさん↓の存在が、非常に目立っていて気になっていたのです。

(羊がトレードマークのこのLambiという会社は、トイレットペーパー・ティッシュ類を
製造販売しています。スウェーデン企業かどうかはわからないのですが、北欧・東欧諸国が
メインマーケットのようです。)

今朝Facebookを開いたら、タイミング良くLambiのキャンペーン広告が右端に表示されていたので、
思わず押しちゃいました。(Facebook広告、初クリック。)

キャンペーンの内容を見てみたらなかなか面白かったので、今日はそのご紹介をしたいと思います。


まずキャンペーンのテーマは、

Vad vill du mjuka upp?
あなたは何を和(柔)らげたいですか?

退屈な場所や、融通の利かない人、ぎこちない状況や、ぎくしゃくした人間関係…。
どんなことでも、着ぐるみのLambi Softクルーが和(柔)らげてあげますよ!

というのがキャンペーンの趣旨です。

Facebookユーザーは、Lambi Softクルーに実行して欲しいミッションを提案し、
最も優れた提案をした人のミッションが、実現されるという仕組みです。

「病院が古臭くてつまらないので、リラックスできる場所にして欲しい」

「クリスマスに向けて、子供たちが楽しめるような公園を演出して欲しい」

「夏と秋は忙しい日々が続いたので、夫を癒して欲しい」

など、本当に色んな提案があって面白いです。
ちなみにスウェーデン・デンマーク・ノルウェーの3ヶ国で展開されています。
応募期限が11月27日ということを考えると、クリスマス関連の提案が採用されやすいかも?


ティザー広告は3本用意されています:

自転車のサドルの座り心地を良くしよう

忙しそうな女性を癒してあげよう

退屈そうな職場を楽しい場所にしよう

私がお気に入りのおじさんもちゃんと頑張ってますので、ぜひご覧ください。


ところでこのLambiのmjuka uppキャンペーン、VolkswagenのFun Theoryキャンペーン
(「人の行動を変えるためには、そこに楽しい要素を加えることが大切」をテーマに様々な
ゲリラ企画を展開)に少し似ているなぁと思いました。

どちらもユニバーサルバリューを突いた、国籍問わず多くの人に共感してもらえそうな
キャンペーンを展開しているところに、非常に好感を持てます。



ちなみにうちでは今まで、リスがマスコットのトイレットペーパーを買っていたのですが、
せっかくなので今度は羊を試してみようと思います。

リクルーターがLinkedInよりもFacebookを好む7つの理由。

ソーシャルメディアを活用したソーシャルリクルーティングが日本でも注目を浴びるようになりました。
日本での浸透レベルは欧米諸国と比べるとまだまだですが、よく名が挙がるのは、
プロフェッショナル/ビジネスネットワークを築くためのLinkedInと、
友人や家族、同僚なども含めたより親密度の高いネットワークを築くためのFacebook。 

ならばリクルーター(採用担当者)が活用するのはFacebookよりもLinkedInなのか?

実は必ずしもそうではないということが、オンラインリクルーティングに特化した
リサーチラボであるスウェーデン企業Potentialparkの調査でわかりました。
(元ネタはMashableのコチラの記事です)

確かに上級管理職などの立場の人をリクルートする時にはLinkedInは最適かもしれません。
しかし学生や若い社会人と接触し、コミュニケーションを取る手段としてはリクルーターはFacebookを好むそうです。

Potentialparkは、主に学生を中心とした世界中の若者3万人以上が回答した就職活動に関する
アンケート調査の結果をもとに、アメリカ・ヨーロッパ・アジアにある500社以上の企業の
オンラインリクルーティング活動に関する分析を行いました。

そこでヨーロッパの学生の集計結果を見ると、48%がLinkedInでリクルーターと繋がりたいと
回答したのに対し、Facebookで繋がりたい回答者の割合は全体の25%でした。
Facebookに対して控えめな理由は何か、という問いに関しては、
「リクルーターと接するのに相応しい場所ではない」
「プライベートな情報をシェアすることに不安を感じる」
と回答した人が大多数でした。

しかしこの調査結果とは裏腹に、ヨーロッパのトップ企業100社のうち3分の1以上が
実は採用活動目的でFacebookを利用しており、多くが1000人以上のファンを持っているとのこと。

学生はFacebookでリクルーターと接することに躊躇する、という調査結果が出ているにも関わらず、
なぜ企業側はFacebookにこだわるのでしょうか?

Potentialparkは人事担当者数名にインタビューを行い、若者と接触する際にFacebookを
積極的に活用する理由・動機を探りました。
そこで、LinkedInと比較した場合の主な理由が以下の7つです:


①インタラクティブであるため
LinkedInでのリクルーティング・コミュニケーションはどちらかというと一方通行。
リクルーターが積極的に人材を探し、メッセージを送信するという流れ。
しかしFacebookページでは面白いコンテンツを載せれば、コメントが付いたり、
ディスカッションに発展したり、あるいはよりパーソナルな対話も可能になる。


②学生らがアクティブな場であるため
学生や若い社会人はLinkedInのプロフィールをあまり更新しないが、
Facebookは頻繁に利用しているのではないか。
ならば彼らが普段いる場で繋がろうとすることが、より合理的である。 


③無料であるため
ビデオなり写真なり、どんなコンテンツをアップロードしようと、すべて無料。
より魅力的な企業としてアピールするための様々なツールや機能が揃っている。


④より大きなネットワークであるため
LinkedInの1億2千万人のユーザー数に比べ、Facebookは8億人のユーザー数がいて、
より大きなオーディエンスが存在する。


⑤よりオープンであるため
Facebookはすべてのユーザーが無料で利用でき、LinkedInのように一部の機能を
利用するためにはプレミアムへアップグレードする必要がある、といった制約も無い。
よってLinkedInよりもオープンなネットワークである。 


⑥「いいね!」ボタンの存在
企業ホームページ上の採用情報ページとソーシャルメディアを連携させたい場合、
Facebookのフィードや「いいね!」ボタンのほうが設置が簡単である。


⑦ブランディングに有利
ネットワーク作り・候補者のスクリーニング・リクルーティングに関しては、
LinkedInなどのビジネスネットワークが活用しやすい。
だが、エンプロイヤーブランディング活動を行なう場合、
あるいは学生や若い社会人などとコミュニケーションを取りたい場合、
多くのリクルーターはFacebookを好む。


以上のことから、企業が若い人材にアピールしたりコミュニケーションを取りたい場合は、
まずFacebookを積極的に活用し、プレゼンスを高めることから始めるのも手かもしれません。

しかし気になるのは、そもそもユーザー側がFacebookでのリクルーターとの接触に消極的であること。
そこの溝を、ユーザーに嫌がられることなく、いかに埋めることができるか?
というのがFacebookを利用する際のリクルーターの大きな課題でしょう。

上記の調査結果はあくまでもヨーロッパのものなので、果たして日本ではどうなんでしょう?

私がFacebookを始めたのは2005年でアメリカに住んでいた頃ですが、当時は企業の存在など
欠片もなく(少なくとも記憶には無い)、純粋に友人同士で交流する場として機能していました。
また、実名で発言することに関しても、意識をしたことは一度も無かったと思います。
しかし日本における昨年秋以降のFacebookブームでは、映画「ソーシャル・ネットワーク」から始まり、
Facebook関連書籍が山ほど出版され、一般ユーザー数が増えていくと同時に一部の企業も積極的に
マーケティング・ブランディング・リクルーティング目的等でこのメディアを活用するようになりました。

このように、Facebookの流行り方と企業参入の勢いというのが日本と欧米とでは若干違うように感じるので、
果たして学生を中心とする若い日本人はFacebook上でリクルーターと接することに対して
どのように感じているのでしょうか?
どれだけ意識しているのでしょうか?

非常に気になるところです。 

この暇つぶしアプリをDLするくらいなら、スカンジナビア航空を利用しましょう!

このアプリの発想は面白いですよ。

スカンジナビア航空が、スカンジナビア航空以外の航空会社を利用する人向けに、
暇つぶしゲームアプリをリリースしました。 



実はスカンジナビア航空はflightstats.comによると、
2009年と2010年の2年連続で、ヨーロッパで最も時間を厳守している航空会社に、
また2011年の7月と8月は世界で最も時間を厳守している航空会社に選ばれたそうです。

そのことをアピールするために、
「うちよりも時間にルーズな航空会社を利用するあなたには、
そのイライラを軽減するために、暇つぶしアプリを提供します!」
というわけです。



その名も、THE TIME KILLER



しかも用意されているゲームが、どれも永遠に続けられるものなのです…。
ハムスターをホイールで回し続けるゲームだったり、
足跡をひたすら追い続けるゲームだったり、
スマートフォンに息を吹きかけてプロペラを回し続けるゲームだったり…。
あえて永遠に終わらないゲームしか用意しない、という発想も面白いですね。






潜在顧客に対して、スカンジナビア航空の利点を嫌味なく、
シンプルにわかりやすく、尚且つ遊び心も加えているところに、
とっても共感を持てました。


あなたはこのアプリをダウンロードしますか?
それとも、スカンジナビア航空を利用しますか? 



担当エージェンシー:SWE Advertising/JWT Stockholm

日本郵便がiPhoneを利用したこんなスマートなキャンペーンをやったら、一大事かもしれない。

日本郵便がiPhoneを利用したこんなスマートなキャンペーンをやったら、一大事かもしれない。
けれども、Swedish Postがやれば、「さすが!やっぱりスウェーデン!」と思ってしまう。

今回は、ゲーミフィケーションを活用した彼らの最新キャンペーンをご紹介します。


まずキャンペーン名は、”Sweden’s Safest Hands“(直訳:「スウェーデンで最も安全な手」)。




iPhoneを使ったとってもシンプルなゲームアプリで、 流れはこのような感じです:


①毎日6AM・12PM・6PMのタイミングで、アプリ上にデジタル小包(中身は秘密)が表示される

中身は3500円〜55000円相当の景品で、2週間で計42個の小包が用意された。




                                                       ↓

②参加者はiPhoneでそのデジタル小包を慎重に運び、指定された距離を進む

運ぶ際はiPhoneをあまり揺らさないよう、バランス取る必要あり。



運び方が不安定だと、安全メーターが下がってしまうが、郵便局の側を通ると
そのメーターがリチャージされる仕組みになっている。



                                                       ↓

③一番乗りで無事デジタル小包を運び届けることができれば、「スウェーデンで最も安全な手」
を持っているあなたに、翌日Swedish Postよりその小包の実物が届く

Mad MenのDVDボックスセット、LUMIXデジカメ、Wiiなど色々あり。




こちらのキャンペーン紹介ビデオも是非ご覧下さい: 




郵便物は、「素早く」「安全」に運び届けられる必要があります。
その2点をシンプルかつクリエイティブな形でテクノロジーに
落とし込んだところが見事だと思います。

担当エージェンシーはÅkestam Holstなのですが、過去に何度も
Swedish Postと組んでいるので、それらも今後紹介してみたいと思います。


さて、このキャンペーンのことを知ってすぐに思い浮かんだのが、
昨年10月にストックホルムで実施された、バーチャルMINIを捕らえろキャンペーン。
過去に紹介記事を書いたので、ご興味あればぜひ。

どちらも、スマートフォンでゲーミフィケーションを活用したキャンペーンですが、
テクノロジーを上手く駆使して消費者の心を捉えている気がします。

ここでイナモト・レイさんの「情緒×機能でつくる次世代のアイデア」から、
非常に参考になる文章を抜粋します:

いまだに広告業界の多くの人が、テクノロジーを単なる実行施策の一部や制作上の
タスクとして見ており、戦略的な視点から見ることができていないように思われる。
しかし、過去10年間に誕生した新興企業のように、テクノロジーをシンプルかつ
クリエイティブに活かすことができれば、21世紀の消費者の心をよりつかみやすく
なるのではないだろうか。


Swedish PostのキャンペーンもMINIのキャンペーンも、
後者の視点で作られたものと言えるのではないでしょうか。

スウェーデンから、今後どんな広告コミュニケーションが生まれるのか楽しみです。

Spotify元CTOが立ちあげたクーポン系アプリWrappが面白い!

GrouponやLiving Socialなどのクーポン共同購入サイトはよく知られているかと思いますが、
約2週間前にスウェーデンでローンチされたWrappというクーポン系アプリをご存知でしょうか。
Spotifyの元CTOが立ちあげたサービスで、リリースしてすぐに国内の人気ソーシャルアプリ第一位
に輝いたそうです。また、1週間以内に早速50社の国内メジャーブランドから問い合わせがあったとか。
(ダウンロード回数等の具体的な数字は公表されていません)

このアプリ、スマートフォンユーザーをリアル店舗に誘導する仕組みが上手く出来ているなぁと
感じたので、ご紹介したいと思います。
(情報源はコチラ


まず店側がすること

①店は提供したいギフトカードの種類を決める
通常のギフトカードのように購入者が価値を決めるタイプ
OR
店側が決めた金額をギフトカードに予め入金しておくタイプ(金額は店負担)

②どんな層をターゲットにしたいか決める


続いてアプリユーザーがすること

①アプリを開き、誕生日が迫っているAちゃんの写真をクリックする
(Facebookコネクトが必須のため、アプリで表示される友人はFacebookの友人となる)



②AちゃんのFacebookプロフィールをもとに、提供できるギフトカードが表示される
(例えばB店がターゲットにしている層がAちゃんとマッチしていれば、B店のギフトカードの
情報が表示される仕組み)



③既に500円が入金されているB店のギフトカードを選択し、追加で2000円入金する



④「Aちゃんにギフトカードを買ったよ!」ということをFacebookの友人に知らせることができ、
他の人も更に追加して入金することが可能

⑤AちゃんにSMSでギフトカードのことを知らせる


最後にAちゃんがすること

①SMSを受け取る

②アプリをダウンロードする

③ギフトカードをゲットする

④いざB店へ!


WrappのCEOは「Adwordsシステムのようだ」と表現しているのですが、確かにその通り。
店はターゲットしたい客層を決めることができ、客が実際にレジまで足を運んだ時に初めて
お金が動く、という仕組み。

また、店側が予めいくらか入金したギフトカードに関しては、ユーザーとしては
追加入金をする必要はないので、金銭的な負担無くアプリを使ってもらうことも可能。
このフリーの要素は、ユーザー数を増やすためにも重要なポイントだと感じます。

このような便利さと負担の軽さを考えると、誕生日などの特別な日でなくても、
ちょっとしたことでも「ありがとう」の意味を込めて友人や知り合いにギフトカードを
送ることができますね。

また、プレゼントを買いに行く時間が無い社会人にとっては嬉しいですよね。
しかも相手のデモグラフィックに合ったギフトカードしか提案されないので、
ギフト選びで下手に失敗することもないかも…。


このアプリは、オンライン情報がオフラインの購買行動に影響を与える、ということで
O2O(Online to Offline)のわかりやすい事例かと思います。
そしてスマートフォンのアプリで展開しているということは、いずれは
相手の位置情報をもとにギフトカードが提案される仕組みが導入されるかもしれません。

なお、誰でもアプリのダウンロードは可能(Android&iPhone両方可)ですが、
今のところスウェーデンの店舗限定のアプリのため、
ギフトカードを送れるのはスウェーデン国内にいる人のみが対象です。
けれども当然のことながら海外へのビジネス拡大も視野に入れており、
クリスマス前までにはアメリカとイギリスでローンチしたいとのこと。
そこのデッドラインはマストでしょうね。
海外の友人の誕生日も、気軽にお祝いできるのはなかなか良いですよね。

日本でもこのサービス、いけるのではないでしょうか?

サービスがSpotify化する時に気を付けて欲しいこと。

スウェーデン発の音楽ストリーミングサービス、Spotifyをご存知でしょうか?

Mashableによると、Facebookが来月音楽サービスをローンチする予定だそうで、
そのパートナーとしてSpotifyの名が挙げられていたりします。

今日のブログでは、2009年の暮れにスウェーデンのブログ界で飛び交っていた
spotification“(Spotify化)という造語について話してみたいと思います。

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1. そもそもSpotifyって何?
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先日、Spotifyがアメリカ進出を果たした際にもちょこっと記事を書きましたが、
まずは改めてこの企業について少しご説明します。
(知っている方は、飛ばして下さい)

2006年にスウェーデンで生まれたSpotifyはクラウド型音楽配信サービスを提供しており、
特に北欧での普及率が非常に高く、急成長中のIT企業です。
(P2P配信サービスとも呼ばれていますが、大部分は自社サーバを利用)

ユーザーはPCやモバイルで1500万曲の中から自由に好きな音楽を聴くことができ、
友人で利用している人がいればプレイリストをシェアすることも可能です。
音楽を「所有」しないという意味では、
自分の好きな曲を好きな時に放送してくれるラジオのようなものでしょうか。

アメリカに加え、ヨーロッパではスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、
イギリス、フランス、スペイン、オランダの7か国でサービスを提供しています。

サービスプラン
は基本的に3つ:

①毎月のPC再生時間制限有り+広告有り=無料
②無制限PC再生+広告無し=毎月約600円
③無制限PC再生+モバイル利用+オフライン利用+広告無し=毎月約1200円

破格の値段、充実した音楽カタログ、友人とのシェア機能、ナビゲーションの容易さ、
再生されるまでの待ち時間の短さなどはSpotifyの魅力的な特徴です。

iTunes Storeの【楽曲購入→ダウンロード】方式に、ある意味挑戦状を叩きつけたようなサービスですよね。
また、Spotifyによって違法ダウンロードを行う人が減ったというようなことも言われていたりします。

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2. “Spotification”って何?
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そんな良い事だらけの急成長企業ですが、2009年の暮れにスウェーデンのブログ界では
spotification“(Spotify化)という造語が飛び交っていたそうです。
Spotifyを初めとする多くのウェブ企業が、

・元々「フリー」だったモノを、

・自社の都合によって供給する量をコントロールし、

・そのモノを使用する際のルールを決め、

・料金プランを設ける

といったビジネスを築こうとしており、その現象をspotificationと呼んでいたそうです。
ブログ界でどんな議論がされていたのか詳しいことは知らないのですが、
恐らくこの状況を懸念する人たちが沢山いたんでしょうね。
(上記については、ファイル共有等に関する研究を行っている私の大学の教授、
Jonas Anderssonから聞いた話です)

スウェーデンでは音楽に限らずアニメ・映画などのエンタメコンテンツを
ファイル共有ソフトで「フリー」で落とす、という行為は日常茶飯事です。
Spotifyが流行ってからは、その行為に手を染める人は減ったかも知れませんが、
恐らく利用者はまだそれなりにいると思います。
(ちなみに大多数の人はスウェーデン発のThe Pirate Bayというファイル検索サイトを利用)

そこには、コンテンツが「無料」という意味での「フリー」だけではなく、
不特定多数の利用者が匿名で繋がれてファイルを交換し合い、企業や国とは距離を置いた形での
「自由」な活動を行っている、という意味での「フリー」も存在しています。
(その行為が良いか悪いかは別として…)

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3. サービスが”Spotification”する時に気を付けて欲しいこと。
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元々Spotifyは招待必要のFreeプラン(広告有り・時間無制限)と招待不要のOpenプラン(広告有り・月20時間まで)
の二つの無料プランを提供していました。

しかしSpotifyは、今年4月にこのフリーミアムモデルを大きく変更することを発表しました。
背景には、レコード会社の圧力がかなりあったとは思います。

その主な発表内容ですが:

・無料プランユーザーの一ヶ月の利用時間が10時間に減少
同一楽曲の再生は5回までに制限
・新規登録ユーザーは、登録から6ヶ月間経過後に上記の制限が加えられる

というもので、ユーザーからはそれなりの反発があったようです。

その後、ユーザー数にどんな変化があったかについて、先月music alleyに記事がでていました。
ポイントを抜き出すと:

・無料プランへの制限は5月1日より実施
・3月時点:
フリーユーザー数473万人+プレミアムユーザー数102万人=合計ユーザー数575万人
(コンバージョンレート:17.8%
・6月時点:
フリーユーザー数313万人+プレミアムユーザー数154万人=合計ユーザー数467万人
(コンバージョンレート:32.9%
・3〜6月でフリーユーザーは160万人減、プレミアムユーザーは52万人増
※上記の数字はマンスリーでなくウィークリー・アクティブユーザーのようです。

ということで、一部のフリーユーザーがプレミアムに移行したことは確かですが、
100万人近くがSpotifyを完全に去ってしまったことになります。

一方で、6月時点のプレミアムユーザーが全体のユーザーの約33%という数字は驚異的。
Spotify、レコード会社、そしてミュージシャンにとっては朗報でしょう。

しかし、ユーザーを半強制的にプレミアムモデルへと移行させようとする姿勢には若干疑問を感じます。
確かに、プレミアムユーザーでも毎月600円もしくは1200円というのは、よく考えてみれば超お得。
Spotifyは自らのサービスがユーザーに与える価値というものに相当な自信があるからこそ、
このような強硬手段を取れたのだとは思います。

しかしフリープランに慣れ親しんでいたユーザーからすれば、
「無料」というお得感や「自由」という開放感が奪われるのはちょっと耐え難い。
100万人のユーザーがSpotifyを去ってしまった背景はここにあるのでしょう。
一部の人の、Spotifyというブランドに対する信頼感が失われてしまった、というのは言い過ぎでしょうか。

私は実はまだフリーユーザーですが「
同一楽曲の再生は5回までに制限」というのが相当厳しいです。
これは月初めにリセットされるわけではないので、気に入った曲を5回リピート再生しちゃうと、
プレミアムユーザーにならない限り絶対に聞くことはできません…。

結局はSpotifyを継続利用したかったら「お金を払わざるを得ない」という虚しい感覚が私にはあります。
半強制的にではなく、自分が納得する形でプレミアムユーザーへと移行したいです。

やっぱり個人的に引っかかるのは利益を優先したがために100万人のユーザーがSpotifyを辞めてしまったこと。
(いつか戻ってくる可能性もありますけど)
レコード会社の利益に対する要求が相当厳しかったのかもしれませんが、
例えばプレミアムユーザーの価値を更に高める、ということはできなかったのでしょうか。
そうすることで反発を買うことなく、フリーユーザーをプレミアムへと誘導する手段もあったはずです。
好きなアーティストのライブへの招待券が当たる、などアーティスト支援の仕組みをうまく
組み込むことなども考えられるのではないでしょうか?

どんなに良いサービスでも、Spotify化が行き過ぎないよう、
全ユーザーとの良好な関係を維持し続けることを、心がけてほしいものです。

Part2: デザイン性が高いスウェーデンのスーパーのPB商品。

数週間前に、大西宏さんのブログ記事に触発されて、

スウェーデンのスーパーのPB(プライベートブランド)商品について
レポートをしてみました。

まず繰り返すと、スウェーデンの代表的な食品小売業グループは3つあり、
マーケットシェアの大きさ順に並べると、 ICA、Coop、Axfoodです。

前回のPart1では、Axfoodグループを取り上げました

今日は、ICAについてご紹介
(ちなみに発音は「イーカ」です)


ICAは北欧で最大の小売業者ですが、事業の60%を
オランダのアホールドという世界3位の小売業者に
売却しています。

2009年時点でスウェーデン国内には1350店舗あり、
地域・エリアによって店舗形態が異なっています。
小さい順から:

ICA Nära - コンビニタイプ(Nära = 近く、という意味です)
ICA Supermarket - 中型スーパーで都心に多い
ICA Kvantum - 大型スーパーで郊外に多く、駐車場もある
Maxi ICA - 超大型スーパーで、ファッション・エンタメ・家電系の製品も販売している

PB商品に関しては、Axfood同様に価格帯や商品群によって
色々なブランドがあります:


この中でも今回取り上げたいのが、ICA Gott livです。



Gott livとはGood lifeという意味で、健康に配慮した商品群なのですが、
デザインに非常に遊び心があり、今年のカンヌ国際クリエイティビティ祭の
Design Lion部門でGold Lion賞を受賞
しました。

近所にあるICAでちょこっとだけ写真を撮ってきたのでご紹介:




「健康でアクティブな生活」というのを視覚化することが目的だったそうですが、
デザインからちゃんと伝わってきますね。

スーパーでの買い物って、たまに面倒臭いなぁ…
と思ってしまうのですが、こういうパッケージを目にすると、
ちょこっとだけでも楽しい気分になります。 

このカメラアプリでスウェーデン人の若者の飲酒量は減るのか?

今日はスウェーデンで最近リリースされた、若者の飲酒量を減らすことを試みたiPhoneアプリを
ご紹介したいと思います。

まず事前知識として…

スウェーデンでは、アルコール度数が3.5%を超える飲料は全て国が専売しています。
販売店の名前はSystembolagetで統一されており、この看板が目印です:

Systembolagetで酒を購入するには20才以上でなければならず、必ずIDチェックをされます。
Wikipediaによると、国の専売制にしている主な理由は年齢確認を徹底するため、だそうです。

更に細かい話をすると…

・ディスカウントに関する制限あり(例:Buy 1 get 1 freeは禁止)
・営業時間:平日は大体19時閉店、土曜は15時閉店、そして日曜はお休み
・販売物は一切冷蔵しない

…というように、飲酒行為をなるべく控えさせようとする試みが見えますね。

 

そして本題のアプリについて。
紹介ビデオがこちらです:


Systembolagetの完全子会社であるIQというハウスエージェンシーが手がけたものです。
IQは2005年に設立されたのですが、広報活動の主な目的は、スウェーデン人のアルコール消費量を抑えること

そこで彼らが最近開発したのが「酔っ払いカメラ」アプリ。



特にアルコール消費量が多いと思われる若者向けなのですが、利用方法はこんな感じです:

 

①パーティーへ行く

②ビデオ録画を開始したい時間を設定する

③時間になるとアラームが鳴り、録画開始ボタンを押す

④酔っ払った状態の自分や周りの友人を録画する

⑤12時間後(シラフに戻った頃)に再度アラームが鳴り、ビデオが再生される

 

なお、このアプリの目的はあくまでも自分で自分の酔っ払ってる姿をビデオで見て、
「やばい、自分の飲酒行為をちょっと見直したほうがいいかもな…」
と思わせるためのアプリなので、facebookやtwitter等へのシェア機能は無いとのこと。

ですが利用者を増やすためには、しかも若者がターゲットなのであれば、
ソーシャルメディアを介して広めることがベストな気はします。
もちろん、その映像に映ってしまった友人からしてみればそのままアップされると
恥をかいてしまう可能性が大いにありうるので、工夫は必要ですよね。
例えば…モザイクをかけるとか、音声を変えるとか…などのエフェクトを
かけられる選択肢があると面白いかもしれません。

本当にこれで若者が自分たちの飲酒量を見直すかどうかは謎ですけどね…。
そもそも、実際に映像に映る人って、撮影者自身よりも友達が中心になるのでは…?

Maia Hirasawaを、生で聴いてきました。

数週間前にこのブログで紹介したIKEAのベッドキャンペーンをきっかけに、
日系スウェーデン人アーティストのMaia Hirasawaにハマってしまった私。

久しぶりにミーハー心がくすぐられ、先週末ヨーテボリ(スウェーデン第二の都市)
まで行って彼女の音楽を生で聴いてきちゃいました。

毎年8月中旬に実施されるヨーテボリ・カルチャーフェスティバルの一環としての
ライブでしたが、なんと無料公演!1時間たっぷりと演奏してくれました。


まずはWikipediaよりMaia Hirasawaのちょっとしたご紹介。

彼女はストックホルム出身ですが、人生の大半をヨーテボリで過ごしている、
日系スウェーデン人のシンガーソングライターです。

最近の日本での活動としては、エッセンシャルポカリスエットレクサスやJR九州新幹線
CMソングなどを手がけていますね。
また、エッセンシャルのCMソングである“It doesn’t stop”で昨年、日本メジャーデビューを
果たしたとのこと。
東日本大震災が起きた時は日本滞在中だったのですが、3月14日に“FRAGILE”という曲を発表し、
震災の救援に役立ててもらうため、収益の全てを日本赤十字に寄付することにしたそうです。

てなことで、youtubeに上がっているCMソング集をちょっとまとめてみたので、
ご興味ある方は是非:


そして以下が、先週末のライブの様子です。
かなり癒されました。
そして、ますます彼女の音楽が好きになってしまいました。 






あと、それぞれ1分ほどの映像ですが、“BOOM!”、”It doesn’t stop”、”Gothenberg”
録画してみたのでライブの雰囲気を味わってみてください。



ストックホルムで単独ライブをやって欲しいなぁ…と願う今日この頃。
日本でも、ビルボードライブのようなこじんまりとしたライブハウスで演奏して欲しいですね。

ちなみに、Maia Hirasawaの音楽が好きな人には、Regina Spektorも強くおすすめします!

デザイン性が高いスウェーデンのスーパーのPB商品。

「大西宏のマーケティング・エッセンス」というブログを愛読しているのですが、
先日、日本のスーパーやコンビニのPB(プライベートブランド)商品についての
興味深いポストを読みました。
そこで、スウェーデンのスーパーではどんな状況なんだろう?と関心を持ったので、
少しレポートしてみたいと思います。
まずは、大西さんのポストを一部抜粋させて頂きます:

———————————————— 

・売上に占めるPB比率がどうかというと、日本はPB商品の普及はまだまだ進んではいず
ナショナル・ブランド主導の市場です。

・イオンを例に取れば、「トップバリュ」の売上は、専門店の事業を除く小売部門の売上高でみても、
PB比率は10%を超える程度です。

・(海外では)企業別に見ても、2005年とちょっと古いデータですが、売上ベースでのPB比率では、

ドイツのアルディは95%、オランダのアホールドが48%、アメリカのウォルマートは40%と、
イオンのPB比率とは大きく違っています。

・また自主開発したPB商品というよりは、それぞれの商品を見るとメーカーとの共同開発商品
いわゆるダブルチョップがほとんどです。ラベルを見ても販売者に製造元が表示され、
クレームなどの責任を回避していることも本気度を疑わせます

・つまりPB商品という利益率の高い商品は扱いたい、しかしリスクは取りたくないという体質が
見え隠れするのです。それではブランドへの信頼を上げよう、また商品力を上げようという流れは育ちません

———————————————— 

日本のPB商品がこんな状況だったことを、今まで知りませんでした。

ではスウェーデンのスーパーってどうなんだろう?
2-3日に一度は利用していますけど、PB商品についてあまり気にしていなかったので…
状況をちょっと調べてみました。

スウェーデンの代表的な食品小売業グループは3つあり、
マーケットシェアの大きさ順に並べると、 ICA、Coop、Axfoodです。

今日は、HemköpやWilly’sなどのチェーンを展開するAxfoodグループについてご紹介。

Axfoodは売上ベースでのPB比率が国内の競合他社と比べて一番高く、2009年で21%です。
上記にあるドイツ・オランダ・アメリカの数字と比べるとまだ少ない印象ですね。
ですが2009年秋からGarantという、かなり力を入れた(であろう)新しいPBが発表されており、
しかもAxfoodグループの全チェーンで展開ということなので、今現在の状況を見たら
PB比率は上がっているかもしれません。

こちらがAxfoodグループのPB一覧表です:

 

基本的には競合ブランドと比較して10-15%ほど安い価格設定です。

表の一番上にあるのがGarantですが、それ以外にも、
HemköpとWilly’sそれぞれのチェーン名を冠したPB、
エコ/オーガニックという付加価値を付与したPB、
フェアトレードにこだわったPB、
低価格帯のPB、
バッテリーや電球等を扱うPB、
キッチン用品を扱うPBなど…
こんなに色んな種類があります。

ということで、実態を確かめてみようと、昨日は近所にあるHemköpを視察。

まず私の見た限りでは、PB商品のラベルに記されている企業名はAxfoodのみ。
大西さんが日本のPB商品に対して指摘するような、「ラベルを見ても販売者に
製造元が表示され、クレームなどの責任を回避している」ということは、
一切見受けられませんでした。
というかブランドとしてそれが当たり前の姿勢なんでしょうね。

そして今回初めて、意識的にPB商品と競合商品を見比べてみたのですが、
印象的だったのはGarantというPBのパッケージにおけるデザイン性の高さ。 
Basというデザインエージェンシーに委託をしたそうですが、本気度が伝わります。

スーパーという環境で商品を選ぶ時は、ブランドネームはもちろんですが、
パッと見た時の商品の印象というのも、ものすごく重要ですよね。
特にコモディティ化した商品分野では、パッケージデザインで付加価値を加えることで
新たな価値を生めるのかもしれません。
もちろん、質や価格もポイントになりますが、視覚的に消費者を楽しませる、
というところに力を入れたAxfoodには好感が持てます。

ということで、写真でご紹介。 
photosnackというスライドショー制作ソフトを初利用してみました)


一つ一つの商品が非常に個性的ですよね。
コーンフレークのパッケージは遊び心があって好きです。 
かわいいキャラクターを活用したジュースのパッケージもお気に入り。 
あと最後のお肉の写真ですが、牛やブタのシルエットを使っているところが、
私のようなスウェーデン語が苦手な外国人にとっては優しくて助かります…。


デザイン中心になってしまうと思いますが、
近々、ICAやCoopについてもレポートしてみたいと思います。

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